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教会誌「こころ」巻頭言
Kokoro
2018年 12月 2日(日曜日)

新約聖書リレー通読会のお祈り

教会誌「こころ」2018年12月号より
 
主任司祭 パウロ三木 稲川圭三
 

11月15日(木)~17日(土)まで、第6回新約聖書リレー通読会が行われました。三日間、麻布教会の聖堂は朝から晩まで、ずっと神さまのことばで満たされました。新約聖書は全部で480頁ありますが、通して読むとだいたい24時間かかります。それで3日間に分けて朗読することにしています。全体を11のチームに分け、チーム単位で担当する個所を読んでいくことになっています。一つのチームの朗読が終わると、時間調整の意味も持たせながら、詩篇の朗読が行われます。次のチームの朗読開始時刻5分前になりますと、次のチームが聖堂に入ってきます。旧新二つのチームが一緒に詩篇を読み、朗読開始時刻の少し前に、次のチームにバトンタッチします。それでリレー通読と言っています。チームにバトンが渡されると、チームのメンバーは基本的に一人一章ずつ、聖堂の朗読台に立って朗読をしていきます。その間、他のメンバーは聖堂のベンチに座って朗読を聞いています。朗読台の左手前には「次朗読者席」があり、次に読む人はそこに移動して、途切れなく朗読が行われるように工夫されています。チーム毎にチームリーダーとサブリーダーがいて、朗読の順番を決めたり、朗読がスムーズに流れるように気を配ったりしてお世話をしてくれます。チームリーダーの決定については、毎年、参加者の中からわたくしが声をかけさせていただいてお願いしています。その際、2年連続でチームリーダーをお願いすることがないようにしています。また一人でも多くの方にチームリーダーを経験していただくために、毎回できるだけ初めての方にもお願いするようにしています。今回も三人の方が「初めてのチームリーダー」を引き受けてくださいました。今回は11のチームに延べ約110名の方が参加してくださいました。尤も、複数のチームに参加してくださっている方もたくさんおられますので、参加された方の実数にすると、それよりは少ない数になります。チーム内で一人の人が朗読する文量について言うと、チームのメンバーが少ないと、それだけ回ってくる朗読の回数も増えることになり、メンバーが多ければ、朗読の回数は少なくなります。年によって、どうしてもなり手がなくて、わたくしがチームリーダーをさせていただいたこともありますし、参加するメンバーが特に少なかった時には、チームの一人に加わって一緒に朗読させていただいたこともあります。今年はある程度十分なメンバーが揃ったということで、そのような機会はありませんでした。

さて、チームによって朗読する聖書個所の長さに違いがありますので、当然所要時間にも違いが出てきます。読み終えるのに最も長い時間がかかるのは「ルカ」チームと、「使徒言行録」チームで、共に3時間30分です。最も短い時間で読み終わるのが「ローマ書」チームと、「テサロニケ~フィレモン」チームで、1時間30分です。その間、基本的にチームのメンバーはずっと朗読に参加しているのですが、遅れて参加する、あるいは途中で早退するなどの対応も可能です。朗読順を決めるチームリーダーと予め相談しておけばよいからです。また、チームの朗読時間中、ずっと聖堂にいなければならないわけでもありません。途中休憩ができるように、「リレー通読会実行委員」の皆さんが、みこころ会館一階ホールに、コーヒーやお茶やお菓子、軽くつまめる物などを用意してくださっています。自分の朗読が終わった後などに、自由にお手洗いに行ったり、チョコレートを口に入れたり、コーヒーを飲んでほっとしたりすることができます。みこころ会館に人が誰もいなくなることがないように、実行委員の皆さんがローテーションを組んで、必ずどなたかがいるようにしてくださっていました。新約聖書リレー通読会は、聖堂の外側からもフォローされていました。

さて、今回通読会が行われる前に、ミサのお知らせの時に、何回か、「新約聖書リレー通読会への参加」を呼びかけさせていただきました。その際、「11月死者の月に行われる行事として、亡くなられたすべての方々へのお祈りとしたい」と申し上げました。また、「わたくしは今年、参加される皆さんと、皆さんに関わりのある、すべての霊であるいのちの皆さんにもお祈りをさせていただきます。ですから、一人でも多くご参加ください」と申し上げました。それで、その約束を実行して、新約聖書リレー通読会の期間中、お一人お一人にお祈りをいたしました。一人ひとりの参加者に、全く同じように祈りましたので、一人の方を例にして、お祈りした通りをお話しします。

朗読者の方が、朗読台に上がって朗読を始められるとすぐに、その方に向かってお祈りをします。
「神さまがあなたと共におられます。」
「わたしはあなたと共にいます」
「聖霊の交わりがあなたに豊かにあります」
と、お祈りいたします。これは、父と子と聖霊への祈りです。

二番目の、「わたしはあなたと共にいます」とは、どういう祈りなのかと思われるでしょう。説明いたします。最初は、わたくしはその祈りを、「キリストが復活してあなたと共におられます」と祈っていたのですが、キリストとは「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28・20)と『人に言う方』、つまり「わたしはあなたと共にいる」と『人に言う方』なので、そのキリストと一緒に、「わたしはあなたと共にいます」と祈るようになりました。キリストは、「わたしと一緒にいてくださる方」であるとともに、「人に『わたしはあなたと共にいます』と言う方」だからです。

ややこしくしてしまいすみません。話を戻します。次に、「○○さん(朗読されている方)に関わりのある霊であるいのちの皆さん」と呼びかけ、その皆さんに向かって、
「神さまがあなたと共におられます。」
「わたしはあなたと共にいます」
「聖霊の交わりがあなたに豊かにあります」
とお祈りをいたします。

わたしには関わりのある霊であるいのちの皆さんが見えませんし、どういった方々であるかわかりませんが、呼びかけられた皆さんにはお分かりになられるのだろうと考えて、そう呼びかけております。そして更に、「今祈られた霊であるいのちの皆さん」と呼びかけ、「皆さんも、ご自分に関わりのある霊であるいのちの皆さんに、同じようにお祈りください」と言います。そして「具体的には、皆さんご自身が『わたしに関わりのある霊であるいのちの皆さん』と呼びかけ、その方々に向かって、
「神さまがあなたと共におられます。」
「わたしはあなたと共にいます」
「聖霊の交わりがあなたに豊かにあります」
と祈ってください」と呼びかけ、一緒にそのように祈っていただきます。

後はそのことの繰り返しです。今呼びかけられ、祈られた霊であるいのちの皆さんに、また、「今祈られた霊であるいのちの皆さん」と呼びかけ、「皆さんも、ご自分に関わりのある霊であるいのちの皆さんに、同じようにお祈りください」と言います。そして「具体的には、皆さんご自身が『わたしに関わりのある霊であるいのちの皆さん』と呼びかけ、その方々に向かって、
「神さまがあなたと共におられます。」
「わたしはあなたと共にいます」
「聖霊の交わりがあなたに豊かにあります」
と祈ってください」と呼びかけ、一緒にそのように祈っていただきます。

気の遠くなるような祈りですが、朗読者の方が朗読を終えるまで、何代にも遡って、霊であるいのちの皆さんにお祈りをいたしました。必死にお祈りをいたしました。何回かに一度は「わたくしに関わりのある霊であるいのちの皆さん」と呼びかけ、その皆さんに向かって、全く同じようにお祈りしました。自分に向かってはどう祈ってよいか分かりませんが、自分に関わりのある霊であるいのちの皆さんには祈ることが出来るとわかりましたし、それは必要なことなのだと理解しています。

今回6回目の新約聖書リレー通読会を終えて、6回の中で一番たくさん祈ることができたかなと自分では思っています。自分でお祈りしながらも、自分が何をしているのか、本当のところはよく分かっていません。でも、このようにお祈りした、ということは事実なので、そのことを皆さんにお話しさせていただきました。リレー通読会以外でも、ミサでも、いつでも基本的にこのようにお祈りしています。
「神さまがあなたと共におられます。」
「わたしはあなたと共にいます」
「聖霊の交わりがあなたに豊かにあります」
そして、皆さんに関わりのある霊であるいのちの皆さんにも、お祈りしています。

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