教会誌「こころ」2020年9月号より
主任司祭 ルカ 江部純一
密雲と濃霧が主の周りに立ちこめ 正しい裁きが王座の基をなす。
火は御前を進み 周りの敵を焼き滅ぼす。
稲妻は世界を照らし出し 地はそれを見て、身もだえし
山々は蝋のように溶ける 主の御前に、全地の主の御前に。
天は主の正しさを告げ知らせ すべての民はその栄光を仰ぎ見る。
(詩97・2-6)
闇の中を歩む民は、大いなる光を見 死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。(イザヤ9・1)
白馬岳から戸隠方面を望む 朝(2015年)
硫黄岳の朝(2015年)
神よ、天の上に高くいまし 栄光を全地に輝かせてください。(詩57・6)
燕山荘から望む大天井岳と槍ヶ岳(2014年)
大いなる主、限りなく賛美される主。
わたしたちの神の都にある聖なる山は 高く美しく全地の喜び。(詩48・2-3a)
白馬岳(2015年)
チングルマ(白馬岳2015年)
チングルマの綿毛(白馬岳2015年)
クルマユリ(白馬岳2015年)
どうか、主があなたを助けて
足がよろめかないようにし
まどろむことなく見守ってくださるように。
見よ、イスラエルを見守る方は まどろむことなく、眠ることもない。
主はあなたを見守る方 あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
昼、太陽はあなたを撃つことがなく
夜、月もあなたを撃つことがない。(詩121・3-6)
露のようにわたしはイスラエルに臨み
彼はゆりのように花咲き レバノンの杉のように根を張る。
その若枝は広がり オリーブのように美しく レバノンの杉のように香る。(ホセア14・6-7)
山百合(高尾山2020年)
金峰山(2014年)
神がわたしたちを憐れみ、祝福し 御顔の輝きを わたしたちに向けてくださいますように
あなたの道をこの地が知り 御救いをすべての民が知るために。(詩67・2-3)
別山尾根(立山・剣岳)(2016年)
神よ、わたしの叫びを聞き わたしの祈りに耳を傾けてください。
心が挫けるとき 地の果てからあなたを呼びます。
高くそびえる岩山の上に わたしを導いてください。(詩61・2-3)
別山尾根(立山・剣岳)(2016年)
別山尾根(立山・剣岳)(2016年)
思い起こせ、ヤコブよ イスラエルよ、あなたはわたしの僕。
わたしはあなたを形づくり、わたしの僕とした。
イスラエルよ、わたしを忘れてはならない。
わたしはあなたの背きを雲のように 罪を霧のように吹き払った。
わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。(イザヤ44・21-22)
針ノ木岳・蓮華岳を望む 雨上がりの夕方(2009年)
主よ、わたしはあなたを呼びます。
速やかにわたしに向かい あなたを呼ぶ声に耳を傾けてください。
わたしの祈りを御前に立ち昇る香りとし 高く上げた手を 夕べの供え物としてお受けください。(詩141・1-2)
穂高岳山荘から見る夕陽(2008年)
およそ鍛錬というものは、当座は喜ばしいものではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。(ヘブライ12・11)
試練を耐え忍ぶ人は幸いです。その人は適格者と認められ、神を愛する人々に約束された命の冠をいただくからです。(ヤコブ1・12)
万物の終わりが迫っています。だから、思慮深くふるまい、身を慎んで、よく祈りなさい。何よりもまず、心を込めて愛し合いなさい。愛は多くの罪を覆うからです。不平を言わずにもてなし合いなさい。あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。(Ⅰペトロ4・7-10)