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教会誌「こころ」巻頭言
Kokoro
2012年 11月 4日(日曜日)

「合同堅信式」に向けて

教会誌「こころ」2012年11月号より

 

主任司祭 パウロ三木 稲川圭三

 

今年の合同堅信式は、10月28日に目黒教会で行われます。受堅者は全員で40名。麻布教会からは7名の方が堅信を受けられます。事前に4回の準備講座を行いました。わたしは麻布教会の受堅者の講座の他に、宣教協力体の中高生14名の講座も受け持ちましたので、その期間は結構忙しくなりました。麻布教会の受堅者の講座は土曜日夜7時から、中高生の受堅者の講座は、日曜日午後1時から行いました。今の中高生たちは忙しく、必ず欠席者が出るので、欠席した回の講座の補習時間を確保するのにかなり苦労しましたが、それでも皆準備を終えることができました。

さて、皆さんに教えたことは、堅信とは、「洗礼の恵みを強め、発展させる秘跡である」ということです。そこでまず、皆さんに「自分が洗礼を受けているというのは、どういうことなのか?」と聞いてみました。リーダーも一緒に勉強しましたから、リーダーの声も入っています。

・キリストさまが自分の中に入ること(中2)
・後悔はしていない。教会とつながって、尊敬するシスターにも出会えた。(大学生リーダー)
・気づいた時には受けていて、実感はなかった。教会とつながってよかった。(中1)
・20歳の時。新しいスタート。生まれ変わる。キリストの生き方考え方をまねる。(大学生リーダー)
・幼児洗礼。神さまの祝福、エンジェル的なもの。きれいな心でいられる。(中1)
・神さまを身近に感じる(社会人リーダー)
・キリスト教の仲間であることを示している(中1)
・幼児洗礼。意味も知らず通過儀礼のよう? 今は神さま、教会の仲間と出会えている。(社会人リーダー)
・小さい時受けていて、教会に来ることは当たり前でよくわからない。(中1)
・神さまを信じていることが認められること(中1)
・神さまの恵みや愛を受けていること(中3)
・神さまから恵みをいただいて、神さまと近い関係になる(中3)
・神さまとつながりを持つこと(中1)
・神さまを知っているもののしるし(高1)
・神さまの恵みに答える決意表明。幼児洗礼は親が答える意志をもって育てる。(社会人リーダー)
・いのちが強くなる(中2)

様々な言葉で言い表されていますが、要は「洗礼」とは聖霊によって神の子として生まれることです。それはイエスさまが「聖霊によって、おとめマリアから生まれた」のと一緒です。そして、「堅信」は聖霊によって、派遣されることです。自分だけのことでなく、人に「あなたは神に愛された子だ」と告げる者になることです。それはイエスさまが、洗礼の時に受けた聖霊によって、「人々に神の愛を宣べ伝える者になられた」のと一緒です。それが、堅信が「洗礼の恵みを強め、発展させる秘跡」だという意味です。

堅信式の当日、岡田大司教さまが受堅者の皆さんの頭に手を置き(按手し)ながら、聖香油に浸した親指で、皆さんの額に十字のしるしをします。その時、「○○○○(名前)父のたまものである、聖霊のしるしを受けなさい」とおっしゃいます。その時、皆さんは「アーメン」と答えてください。アーメンは、「はい、そうです」「そうでありますように」という強い肯定です。みなさんは、堅信の秘跡のしるしを通していただく7つの賜物、すなわち「知恵」「理解」「判断」「勇気」「神を知る恵み」「神を愛する恵み」「神を敬う恵み」をいただきたいと望みますか?・・・「望みます」。それでしたら、当日、皆さん一人ひとりのその望みの心を、自分なりの「アーメン」で表してください。・・・そのように皆さんに話しました。

中高生たちは直前の10月20日(土)から21日(日)にかけて目黒教会で一泊の堅信準備会を行い、仕上げとしました。午後4時30分に集合し、30分程ゲームをして仲良くなってから最後の準備講座を行い、一人ひとり堅信式を直前にして思っていることを分かち合いました。6時から聖堂で赦しの秘跡。7時から夕食。8時過ぎに、歩いて10分程の所にある「銭湯」に皆で行って、帰ってから就寝準備をし、10時から小聖堂で、一人ひとりカップローソクを手にして夕の祈りをしました。堅信式に向かう決意と共にローソクを祭壇に奉納して、その日のスケジュールは終了。翌日は目黒教会の10時のミサにあずかり、リハーサルをして解散しました。

10月28日(日)堅信式当日が、実り豊かな時となりますようにお祈りしたいと思います。そして来年はもっと多くの方が堅信の恵みにあずかることができますようにとお祈りいたします。

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