主の平和
四旬節に入りました。一昨年の四旬節から教会活動は制限を余儀なくされ、どこの教会においても困難を感じながらミサを献げています。菊地大司教は先日の年間第七主日の福音「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」の言葉から次のように述べています。「わたしたちは自分自身を大切に思い、自らの身体と心の声に真摯に耳を傾けるからこそ、自分自身にとって何が必要なのかを識別することができています。多くの場合、その識別の作業は、あたかも当たり前のように毎日の生活で行われるので、その大変さに気がついていないだけなのかも知れません。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」という言葉は、わたしたちに隣人への思いやりの心を求めます。隣人の声に耳を傾ける姿勢を求めます。隣人の命の尊厳を尊重し、その命が十全に生きることができるように、連帯することを求めています。」
新型コロナウィルス感染症によって、それまで当たり前のように過ごしてきた日々が大きく揺さぶられ、変更を余儀なくされています。感染した方々、亡くなった方々を思い起こし、人の命がかけがえのないものであることをよりいっそう深くこころに留めながら、隣人に思いを寄せ、少しでもともに歩んでいくことができるよう求められています。
新型コロナウィルスの変異種オミクロン株の収束が判然としないまま、四旬節・復活祭を迎えることになります。同じことを述べることになりますが、この機会に再度こころを新たにして四旬節の精神を歩んでいきたいと願っています。
昨年も皆さんに呼びかけた言葉です。
「四旬節は洗礼志願者の準備期間であるとともに、既に洗礼を受け教会生活をしている信者にとっては、回心・忍耐・節制・犠牲などを行いながら生活を振り返るよい機会です。今の困難な状況は、忍耐とは?知恵を働かせるとは?節制とは?と様々な面から見つめることができます。
ミサに参加できないという状況は四旬節の精神を過ごすことそのものでもあるとも思います。
わたしたちは、みことばと聖体によって養われているのですから、ミサに参加できなくても聖書を読み、黙想し、現状を乗り越えていく力を願い求めることができます。教会のため、全世界のため、病者のため、困難にある人のため、亡くなった人のため、医療関係者のため・・・に祈ってください。」
いつまでこの状況が続くのか予測は不可能ですが、先が見えない状況の中にあってもわたしたちキリスト者は希望をもって日々の歩み=信仰生活を続けてまいります。聖週間については以下のように定めましたので、今まで通り十分注意事項を守っていただきながらこの恵みの時をともにしてまいりたいと思います。
受難の主日(枝の主日) 4月10日(日) 7時:AB地区 9時30分:CD地区
聖木曜日 4月14日(木) 19時 地区割・人数制限なし(聖堂内は50名を限度とします)
聖金曜日 4月15日(金) 19時 地区割・人数制限なし(同上)
復活徹夜祭 4月16日(土) 19時 地区割・人数制限なし(同上)
復活の主日 4月17日(日) 7時:CD地区 9時30分:A地区 11時:B地区
*西麻布3・4丁目の方は、可能な限りA地区のミサにご出席ください(強制ではありません)
カトリック麻布教会 江部純一