教会誌「こころ」2014年7月号より
主任司祭 パウロ三木 稲川圭三
6月22日(日)キリストの聖体の祭日に、麻布教会の初聖体式が行なわれました。今年は18名と、例年になく大勢の子どもたちが初聖体のお恵みに与りました。また男子9名、女子9名というバランスも、偶然のこととは言え、珍しいことであったと思います。
初聖体の準備は4月から、合計6回の準備会を行いました。土曜日の午後4時(内2回は3時)から1時間、みこころ会館の一階ホールで行ないました。備を担当したのは、稲川神父で、教会学校のリーダーがお手伝いをしてくださいました。18名の子どもたち(各回欠席者はありましたが、)が長机を囲んで座ると、保護者の皆さんもその回りで一緒にお話を聞かれた方々が多かったように思います。指先をちゃんと額に触れて、十字のしるしをすること。「主の祈り」「アベマリアの祈り」「栄唱」をきちんと唱えること。この二つはまずしっかりと身につけさせなくてはならないことです。最初と最後には歌を歌うようにしていましたが、毎回必ず歌うようにしていたのは、「白いパンのイエスさま」という曲です。
(くりかえし)♪白いパンのイエスさま わたしたちの心に おいでください
1. 白いパンのイエスさま 救い主のおからだ とうといひせき
2. 白いパンのイエスさま かんしゃの歌を歌い ほめたたえます
3. 白いパンのイエスさま お友だちとなかよく できますように
「とうとい」とは、本当に大切でかけがえがないこと。「秘跡」とは、神さまの目に見えない恵みの、目に見えるしるし。と教えました。子どもたちは、初聖体に与りましたが、それは、「神さまとの出会いの始まり」です。ミサでいただくパンが、「神さまの目に見えない恵みの目に見えるしるし」であることを知り、その「しるし」を通して、そこに働かれる神さまの「目に見えない恵み」に出会っていく出会いの始まりです。
初聖体の準備の最初に、子どもたちに「初聖体を受けること、どんな気持ちでいるの?」と尋ねましたが、殆どの子どもは、「よくわからない」と答えていました。きっとその通りだと思います。でも、わたしは子どもたちに「イエスさまは、みんなとの初聖体の日を、わくわくして待っておられると思うよ」とお話ししました。子どもたちは、(ええ? そうなんだ・・・)と、ちょっとハッとした顔で、静かに聞いていました。
聖体の秘跡を通して、イエスさまがわたしたちに望まれることは、ご自分が「わたしたちの内に住むこと」だと思います。しかし、それだけではありません。「わたしたちが、イエスさまの内に住むこと」をも、共に望んでおられるのです。「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17・21)・・・これが、イエスさまのお望みなのです。つまり、「イエスさまがわたしの内にいて、わたしがイエスさまの内にいること」をイエスさまは望まれるのです。イエスさまはインマヌエル「神は我々と共におられる」(マタイ1・23)というお方です。だから、イエスさまのお体であるご聖体をいただく時、わたしたちの内に「神が我々と共におられる」という真実の、振動と重さを持って、イエスさまご自身が生きて働いていてくださいます。でも、それだけでは足りません。今度はわたしたちが、イエスさまの中に入って、その真実の振動と重さの中から、人に、「神さまがあなたと共におられる」という真実を告げ、祈らなくてはなりません。告げて初めて、イエスさまというお方に出会わせていただくのです。なぜならイエスさまとは、「告げ、祈るる」お方だからです。人が親になって、子どもに与えるようになって初めて、「親から与えていただいたこと」に、本当に「出会わせていただく」ように、「神さまがあなたと共におられる」と、人に告げる時、祈る時、初めて「神さまがあなたと共におられる」という真実にも出会わせていただくのです。
出会いの始まりを生き始めた子どもたちが、「神さまがあなたと共におられる」と人に告げ、祈るものへと成長していきますように。まわりの大人が、互いに「神さまがあなたと共におられます」と祈る教会となりますように、麻布教会は、今日からまた出発いたしましょう。
